Carna Aromatics – オーストラリア流アロマセラピー
〜 環境も本気で考える、クリニカル・アロマセラピー、ナチュラルライフ
こんにちは。
今日は私たちの健康にも影響を与える環境のお話です。
私は主に環境に関する問題に向き合うRainforest Rescueというオンライン署名サイトに登録していて、環境保全運動に参加しています。オランウータンの森を守る、アマゾンの伐採を食い止めるなど、世界中の熱帯雨林を守る運動をしている団体です。
先日の署名内容は特にショックでした。
それは、ブラジルの国家委員会が、Suzanoという会社の遺伝子組み換えのユーカリプタスの栽培を許可したことです。 ただしこれは精油になるのではなく、紙やパルプ製品。わかりやすく言えば、私達が毎日使用する身近な衛生製品であるトイレットペーパーや紙おむつ、ガーゼなどの医療品、ビスコースと言われる布地などです。
遺伝子組み換えと聞くと食品を想像しますよね？ではユーカリプタスは口に入るわけではないのになぜそんなに恐ろしいかというと、残留農薬があるからです。
その農薬というのが、かつてのモンサント社（現ドイツ・バイエル社）が開発したグリホサート。「ラウンドアップ」という商品名を聞けば分かると思いますが、2015年にWHO（世界保健機構）も人間にとって発がん性があると結論を出した農薬です。
製品ラベルに人間に対する健康被害に関して適切な説明が記載されておらず、バイエル社はがんを発症した人々などによる複数の裁判で有罪判決を受けて、莫大な支払いを請求されています。
それでもグリホサートは、未だに多くの食品やコットン製品で残留農薬として検出されています。
そもそも遺伝子組み換えのユーカリプタスが開発されたのは、このグリホサートに耐性を示すようになった雑草類をコントロールするために、さらに大量な農薬の使用や他の農薬とグリホサートを混ぜて散布する方法などに耐えられるユーカリプタスが必要だったから。
農薬を大量に使用するために遺伝子組み換えをするなんて悪循環ですが、多くの遺伝子組み換え植物が同じ目的で開発されてきました。
精油であれば100%植物原料ですから、遺伝子組み換え製品かはすぐに調査が可能です。しかし、紙おむつやトイレットペーパーになってしまえば、それが遺伝子組み換えでどんな残留農薬があるかを知る手段はありません。
消費者という立場で選択ができないのであれば、元となる遺伝子組み換え植物の栽培をストップさせるしかありません。
選挙と同じ一人一票ですが、署名運動を少しでも広げることが結果につながると思います。
もしご興味があれば、こちらから署名運動に参加できます。日本語はありませんが、右側に氏名とメールアドレスを記入し、お住いの国を選択、ピンクのSignというタブをクリックするだけです。
少しでも遺伝子組み換えや農薬の使用を減らすために、ご協力よろしくお願いします！
今日も読んでくださって、ありがとうございました。Yukiko
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＊ブログで紹介するエッセンシャル・オイルの効果や効能は、プラクティショナー・レベルの高品質のオイルの場合に期待できるものであり、雑貨店などで販売されているオイルに同様の効果を約束するものではありません。
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プロフィール
YUKIKO – クリニカル・アロマセラピスト。日本、ニュージーランド、オーストラリアで長年メディア業界で仕事をするが、長時間労働の中、自分の健康が一番大切と気づきナチュラル・セラピーを勉強する。科学的に証明された精油の作用をベースとして、個人の症状に合わせた治療目的のブレンド、芳香目的のブレンドなど、エッセンシャル・オイルのハーモニーを創り出すことが得意。Australasian College of Natural Therapiesでアロマセラピー・クリニック優秀賞を受賞して卒業。好きなことは、自然、動物、読書、音楽、ヘルシー・クッキング、ガーデニング、旅、ブラジリアン柔術（紫帯）。Australian Traditional Medicine Society会員。