オーストラリア流アロマセラピー
〜 環境を本気で考える、クリニカル・アロマセラピー、ナチュラル・セラピー
こんにちは。
昨日のブログの続きです。前編を読んでいない方はこちらからどうぞ。
さて、いつもなら離陸前からリラックスの私ですが、今回は事情が異なります。まずはミーアキャットのごとく上半身を伸ばせる限り伸ばして、乗客チェック。誰が咳をしているか、マスクを着けていない人はいるか?一番重要なのは、隣のおじさんの咳がどの角度で私にヒットするか?非常口横の席だったので目の前は障害物がありませんが、窓側なのでそっちにもたれたら少しはマシになるか?と試しているうちに、枕を後ろの席へ落としてしまい、後ろの日本人の方から「Excuse me」と。え?私日本人に見えないですか?
これ、頻繁にあります。多分色が黒いから。笑
香港の市場でも一人で歩くと英語で話しかけられるのに、日本人の友人が一緒だと「これ、ニセモノ安いよ。かわいい」とか日本語アタックを受けます。しかし店員さん、ニセモノとか言っている時点でまずいでしょうが。
また過去には成田空港の出国審査待ちで、
空港職員(別名:法務省天下り):「パスポート、プリーズ」
私:。。。(パスポートを出す)
天下り:「あ、日本人か」
というやり取りも。
シドニーの日本スーパーでもレジの方に「日系の方かと思いました!」。日系。。。2世か?
友人に言われるのは、色黒+歩き方が原因だと。あと黒髪なのも原因かもしれません。
話は機内に戻ります。コロナ騒動でお食事前のお手拭きも使い捨てが配られ、手を拭いた後にテーブルや肘掛、モニターの画面を無心に拭き続ける私を見て、隣のオージーさんが真似し始めました。ノースリーブの私でも機内はさほど寒くないという感覚なのに、身長2メートル近くある大男のお隣さんは、肩から毛布をかけています。「ね、熱があるのかい?どうしてそんなに寒いのかな?」聞きたいけれど我慢です。そんな状況だったので、普段機内でアルコールは飲まない私ですが、喉の消毒を兼ねてジントニックをオーダー。お隣さんはワインを。さあ、楽しい食事の時間ですよ!皆さん一斉にマスクを外しましょう〜。本当に勘弁してくれ。この近距離でマスク外して食事だけはしたくない。
いつもなら機内一本目は割とまじめな映画を観るのですが、映画に集中していられない予想はできたので、まずは気を使わない「Frozen Ⅱ」から。食事もお隣さんの咳がかからぬよう、器をできるだけ口へ近づけて素早く流し込む。そして食後に映画選択の失敗に気づきました。至る所で風の妖精がヒューヒューと木枯らしを起こすのです。それに同調するようにお隣さんの咳がマスクの横から漏れて頬に当たる。まるでエルサと一緒に森の中で風の妖精を見ているよう。画面も小さいのに実際に風を感じられるなんて、ディズニーのアトラクション並みの臨場感を味わえるのですよ!もう心の中では「頼む、エルサ頑張って風&咳を抑えておくれ〜」。
さて、通路を挟んで反対側は赤ちゃんが3人も。免疫力弱い乳幼児を連れての機内は余計心配だよな。赤子にマスクもつけられないし。どうしてもこのタイミングで帰国しなければいけなかったのでしょうから、仕方のないことですが。
そして機内のトイレも恐怖です。不特定多数があちこち触りますから。呼吸回数も最低限でなるべく短時間で用を済ませ、手だけはしつこいくらいに洗う。ペーパータオルで綺麗に拭いて、さあドアを開けましょうというところで、再度ドアロックを触らなければいけないことに気づく。結局席へ戻って速攻アルコール消毒をしなければいけません。中には使い捨てのグローブをしてトイレに向かう方も結構いらっしゃいました。準備万端ですね。
まあ他にも色々とありましたが、映画は3本観て、2度目の楽しいお食事:一斉マスク外しの時間もなんとか持ちこたえて羽田に無事着陸。一刻も早く外へ出たい一心で前進すると、検疫所が混雑のため座席へ戻って待機するようにと。そこで私の前にいた例のお隣さん、機内アナウンスが日本語のみだったので困惑した様子。ここで黙って助けないのは、臨場感溢れる映画の演出をしていただいた方に失礼に当たる。マスクしてるし、とりあえず英語で教えてあげました。それで座席に戻ったので、思い切って「なんでこんな時期に日本へ?」と切り出しました。奥様が日本人で、息子さんはシドニー大学で勉強中だと。それで行き来していたんですね。典型的なオージーと異なり物静かだったので、てっきり熱でもあるのかと思っていましたが、どうやらそうではなさそう。ちょっと安心です。
やっと機内から出ることができ、ありえないほど静かな空港内を歩いて検疫所へ行くと、シドニーからの乗客はスルーしていいと。問診と検温はニューヨークからの乗客のみ。「え?シドニーはかなり感染者が増加している地域なのにこんな緩いんですか?」3月31日はまだ帰国者全員検査の対象ではなかったのですが、せめて検温と体調不良かどうかの問診くらいはしてほしかった。これじゃ感染者を自ら無検査で入国させているようなもの。もう到着と同時に「日本甘いな!」との印象を受けました。
いつもなら父に空港まで迎えに来てもらいますが、例の肺炎騒動があったのでバスで移動。ここも満員。でも私の隣だけは誰も座らない。私以外は冬のモノトーンの服装なのに、一人だけノースリーブで南半球からやってきたどこかのアジア人の旅行者のようで、冷たい視線を浴びながら一路実家へ。
さて、本日で自己隔離9日目。なんとか乗り切れそうです。自己隔離の様子もまたブログで書きますね!
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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