こんにちは。
気づけば2019年もあと数時間となりました。
皆様の一年はどんな年でしたか？
私は目まぐるしく時間が過ぎた反面、数十年前の自然環境と現在を比較できた年でもありました。
今年は日本の大型台風やオーストラリアの尋常でない山火事をはじめ、世界では異常気象が相次ぎました。
そんな中で子供の頃毎年滞在した長野県に行く機会があり、30年前と同じ場所でどれだけ自然が変わってしまったかを目の当たりにしました。
昔は星座が判別できないほど文字通り「降るような星空」だったのに、見える星の数が圧倒的に減ったこと。30年前の山の星空を知らない世代は、それでもこんなに星が見えると感動していましたが、同時に「若い子たちはもうあの降るような星空」を知らない世代なんだと悲しくなりました。
そして草花の激減、野生動物の行動範囲の変化。大雨による川の氾濫で削られた山肌となぎ倒しの木々。川沿いの家はあと20年もしたら住めなくなるでしょう。
積雪も少なくなり、逆に忘れた三月ごろに異常な量が降ったりするそうです。
当時と全く同じ場所にいるのに、たった30年で自然がここまで激しい変化を遂げるとは、都会にいては当然のことながら分からないことでしょう。
でもこれは紛れもない事実。
そんな状況を考えると、私たちが使用する精油も持続可能な観点から、より「選んで使う」ことを視野に入れなければなりません。それは、当たり前のように使っていた精油の植物が絶滅するから。アロマセラピーを学んでいるときに、先生方から持続可能な精油の選び方のお話がありました。
まず、インド産のサンダルウッド。以前はインド産のサンダルウッドしか精油市場になく、香りも良いことからインドでは伐採が増えました。サンダルウッドの精油は心材から抽出されます。その部分が使用できるまでには、なんと２０−３０年もかかるのです。当然生産と栽培のバランスが崩れてしまいました。
そこでオーストラリアでは、オーストラリアン・サンダルウッドの栽培を始め現在に至ります。香りもインド産と似ていて私も満足。州政府がきちんと管理の目を光らせているので、持続可能な精油の生産ができているそうです。
そして、ローズウッド。精油の他に家具や楽器などにも用途があるために、これも伐採が過剰になりサンダルウッドと同じ運命にあります。私の先生は「ローズウッドはラベンダーと化学成分構成が似ており、効果も同じようなことが期待できるから、今後はローズウッドの代わりにラベンダーを使いましょう」と教えてくださいました。
今後はこれらの精油は、混ぜ物をした本物でないものがさらに出回っていくことでしょう。
私からすれば、植物から自然の恵みを分けてもらっている人間として絶滅の恐れのある精油を使用しようと考える根拠が理解できません。
Carnaでも当然、インド産のサンダルウッドとローズウッドは使用していません。
皆様も精油を購入の際は、どうぞそんな環境のことも考えて精油を選んでみてください。
そして、年末年始で都会を離れる機会のある方、ぜひ自然の中でその景色が昔はどうだったかを思い出してみてください。
今年も一年、私たちの小さな「地球を守る取り組み」にご支援をありがとうございました。2020年は、プラスチックを減らしてもっと緑が増えますように！
それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。
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