オーストラリア、シドニーのクリニカル・アロマセラピスト
〜 環境も考える、本気のクリニカル・アロマセラピー、ナチュラル・セラピー
こんにちは。
前回のブログ(こちら)でお話しした、アロマ版レスキュー・レメディのAromatic Hug(香りのハグ)ですが、今日はなぜこのブレンドが生まれたかをお話しします。
まだ私がクリニカル・アロマセラピーのコースを勉強中の2011年は、色々なことがありました。まず2月に、以前住んでいたニュージーランドのクライストチャーチという街で地震がありました。3ヶ月後に訪れた際には街の様子がすっかり変わってしまい、ゴーストタウンのような状況にショックを受けました。それから3月11日の東北地方太平洋沖地震。オーストラリアのテレビで流れる津波の映像と家族につながらない電話で不安になったのを覚えています。勉強が手につかなくなった日本人のクラスメイトもいました。
そして7月ももう終わろうとしていたころ、日本に住む友人を亡くしました。自殺でした。
大きなショックでした。助けてあげられなかった後悔、しばらく連絡できなかったという後悔。後悔だらけでした。
せめてお葬式だけでも一時帰国しようかと思いましたが、私の勉強を応援してくれていたこと、それ以前から私が独学で作った精油の入った石鹸などを気に入って使ってくれていたことなど、逆にきちんと勉強してコースを修了することが供養だと思い、翌年お墓参りという形で卒業の報告をしに行きました。
当然授業には出席し続けていたのですが、学生クリニックという実際に外から一般のクライアントを呼んでコンサルテーションをすることだけは精神的に辛くて、私の尊敬するマリア先生に相談。先生は「今日はクリニック業務はしなくていいから」と言って、別室で休むように指示した上に「他の生徒にあなたが今必要なブレンドを作らせるから、コンサルテーションしてもらいなさい。ショックの理由を伝える必要はなし。何が必要かだけ伝えて、それに基づいてブレンドを作るのもセラピストの仕事だから」と。そして足元に手を当てて、エナジーヒーリングをしてくれました。
その時にクラスメイトが作ったブレンドは3つの精油が入っていました。ヴェチバー、マージョラム・スイート、ベルガモット。毎日バーナーで焚きました。
それから数年、前回のブログにも登場したジルから、がんの手術を受けてもうすぐ退院する友人に何か元気付けるブレンドを作ってほしいと頼まれ、私やジルの友人が経験した悲しみの8つのステージを思い出し、たくさんの精油をブレンドしました。感情が変化するどのステージにも対応できて、包み込むような香り。その後、理由は違えど似たような精神状況の方々のためにブレンドを作りながら最終的に出来上がったのが、このアロマティック・ハグです。
大きなショックだけに使用を限定するものではなく、逆に今日は上司に怒られてしまった、とか、パートナーと喧嘩してしまった、とか、そんな日常の小さな出来事に気軽に使ってもらえたらと思うのです。そのためのどこでも使えるロールオン香水なのです。
使用した精油は、キリストが十字架にかけられる前夜の最後の晩餐でも使用されたという傷と心を癒すスパイクナード、グラウンディングのヴェチバー、鎮静作用のフランキンセンス、心のバランスを整えるフラゴニア、やさしさの象徴であるラベンダー、元気付けてくれるシトラスのベルガモットとグレープフルーツ、心を落ち着けるマージョラム、怒りや悲しみを和らげるローズ、そして動揺を落ち着かせるイランイランと、ここに効能は書ききれないくらい素晴らしいものばかり。
私自身をはじめ、多くの人の心を癒してきた精油たち。これからはもっと多くの人の役に立てるよう広がっていけばいいと思っています。前回のブログでもご紹介したチャリティー・プログラムもすでに5本のアロマティック・ハグを寄付できるようになりました。プログラムは一年間続きますので、そうぞご支援いただければ幸いです。
Aromatic Hugは、デュフューザーやバーナーで使用できる5mlの精油ブレンドと、手軽に香りを楽しめるロールオン香水の2種類があります。(詳細はグリーンの文字をクリック)
Carnaで販売しているブレンドは、それぞれに誕生ストーリーがあります。これからも少しずつそんなお話を書いていけたらと思います。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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