ミイラに学ぶ、アロマセラピーの歴史


オーストラリア、シドニーのクリニカル・アロマセラピスト
〜 環境も考える、本気のクリニカル・アロマセラピー、ナチュラル・セラピー

こんにちは。昔のブログサイト閉鎖につき、現在過去のブログを少しずつこちらに移動中。ですので、今日は以前のものをリブログします。

昨年の夏のある日、シドニーは30度を超えかなりの暑さになりました。
このような時は、冷房の効いた博物館へ!

ということで ’大英博物館ミイラ展’ へ行ってきました。以前からチケットを予約していたほど、待ちに待った展覧会です。

「ミイラが好きだなんて、あんた変わり者?」とも言われますが、はい、好きです。ミイラだけでなく考古学全般が好き。特に古代エジプト文明は、アロマセラピーの歴史を語る上では避けられないものです。ですので、博物館に遊びに行ったのではなく、説明も全部読んで、しっかり勉強してきました。

なぜ古代エジプト文明はこれほどまでにミイラの保存に尽力したのか?
それは死者の魂が一定期間彷徨った後、同じ体に戻ってくると信じられていたから。だから身分の高い死者の体を最適な形で保存する方法(エンバルミング)が作り出されました。

しかも、この作業役割分担もかなりのもの。お祈りを捧げる者、音楽を奏でる者、実際に死者の体に触れて作業をする者など。今回は3D技術を駆使して、包帯を取ることなくミイラの体内にどんな宝物が隠されているかも、映像で展示されていました。

さて、アロマセラピーやハーブは古代エジプト文明で様々な目的で使用されていました。ミイラの防腐処理に使用されていたのはフランキンセンス。宗教儀式にも、化粧にも使用されていたほどです。ほかにも、カンファー、ミルラ、そしてアロマセラピーでは傷の回復目的で併用されるハチミツも。

さらにフランキンセンスの樹脂は、燃やして炭化させた黒い粉をアイラインとして使用していたそうです。これこそナチュラル・コスメの先駆者。というより、当時はナチュラルなものしかなかったのですから当然ですね。

では、一部を写真で紹介しますね。

ミイラの防腐処理に使用されていた材料。ちょっと暗いですが左から塩、おが屑、ミツロウ、玉ねぎ、子嚢菌類が付着した苔、フランキンセンス。実際に香りを嗅ぐことができる展示です。

 

死者を蘇らせる儀式で使用された、オイルを入れるパレット。それぞれの窪みの下には何のオイルかが示されている。紀元前2686-2181年頃

 

子供のミイラ。手にしているのは精油でもおなじみの、ローズとマートル。

丸一日滞在していたかったくらい、多くの学びがありました。

カレッジでももちろん勉強しましたが、現代医学とはかけ離れた長い歴史を持つナチュラルセラピーの素晴らしさを改めて実感しました。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

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プロフィール
YUKI – クリニカル・アロマセラピスト。日本、ニュージーランド、オーストラリアで長年メディア業界で仕事をするが、長時間労働の中、自分の健康が一番大切と気づきナチュラル・セラピーを勉強する。科学的に証明された精油の作用をベースとして、個人の症状に合わせた治療目的のブレンド、芳香目的のブレンドなど、エッセンシャル・オイルのハーモニーを創り出すことが得意。Australasian College of Natural Therapiesでアロマセラピー・クリニック優秀賞を受賞して卒業。好きなことは、自然、動物、ヘルシー・クッキング、ガーデニング、旅、ブラジリアン柔術(青帯)。Australian Traditional Medicine Society会員。

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